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医療イメージ

おしりのお話

お尻を抑える人
「おしり」の話は、恥ずかしいと思われがちですがとっても大切で重要な話なのです。

もしかしたら、「ぢ」ってオジサンの病気だと思っていませんか?

しかし、赤ちゃんから若い女性までトラブルを抱えていて「3人に1人は痔主」と言われるくらいありふれた病気なのです。

また、「ぢ」は再発しやすい病気です。せっかく治療しても、生活習慣を改善しないと、肛門にさまざまな負担がかかり、繰り返し症状が出てしまうのですが、一番の原因は便秘と下痢です。そこで再び、「ぢ」にならないための予防策と「ぢ」になってしまったときの治療方法をお話したいと思います。

健康なおしりでいるための予防策

便秘をなくす!

おしりの健康に便秘は大敵です。
慢性の便秘の方も解消できるように生活リズムを整えましょう。
便意を感じたら我慢せずにトイレに行く、毎日決まった時間に朝食を食べる、出勤前にトイレに行く時間を作るなど、日々の生活を整えることも大切です。また、繊維不足、ダイエットによる極端な少食、ストレスなど精神的な要因も取り除かなければいけません。便秘薬を使うのもやむを得ないでしょう。改善しない場合は、医師に相談し、一度適切な指導を受けましょう。

食生活を見直そう!

穀物、いも類や豆類、ひじき、寒天、果物など食物繊維を多く含む食品をとるようにしましょう。
食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やして軟らかくし、腸の運動を活発にします。
あわせて水分を十分に摂ることで便を軟らかくし、便秘解消にもつながります。インスタント食品やジャンクフードが中心の食事など、不健全な食生活もおしりの不調の原因となります。

下痢をしない!

下痢は直腸粘膜や肛門部を化学的に刺激します。
下痢が続くと体力も消耗しますので、原因を早く知り治してください。

​下痢をすると、たくさん拭いたり、何度も洗うのも刺激になります。

毎日入浴する!

お風呂に入って温めると血行がよくなり、清潔にもなります。

冷えは血行が悪くなるばかりでなく、下痢の原因にもなります。冷えはおしりの大敵です。しかし、洗浄力の高すぎる石鹸で洗いすぎると、乾燥でかゆみの原因になることもあります。

おしりをきれいに!

肛門を汚くしておくと細菌が繁殖します。排便の後はきれいにしておきましょう。
排便後に水またはお湯で洗う習慣をつけるとなおOKです。ウォシュレットの使用はとても効果的です。しかし、ウォシュレットも使いすぎは肌を刺激し、肌荒れやかゆみの原因となることもあります。

お酒・香辛料などの刺激物を控える!

アルコール類や香辛料のとりすぎ、タバコの吸い過ぎは肛門部や血管を刺激し、充血や炎症を起こしますのでひかえめに。香辛料を取りすぎると、おしりの刺激にもなりますので、特に調子の悪いときは控えましょう。

適度な運動をする!

適度な運動は腸の動きを活発にし、排便をスムーズにします。立ちっぱなし、座りっぱなしなど同じ姿勢をとり続けると
肛門がうっ血しやすくなります。時々軽い運動をして、血行をよくしましょう。マッサージも良いです。

‘ぢ’になったときの治療方法

温めてみよう!
温泉の風呂桶

突然お尻が腫れて痛くなる「いぼ痔」の場合は、自宅でお風呂でお尻を温めたり、横になって安静にしたりすると、血行が良くなり自然に痛みが治まることがあります。
患部が腫れていても、冷やすとより血行が悪くなってしまうので、必ず温めましょう。

治療薬を使ってみる!
薬の準備

自然治癒ができない、でも忙しくて病院に行けない…こんなときには、薬局で相談しましょう。
ただし、市販薬は色々な症状に対応できるように作られているので、特定の症状に特別に効くことはあまり期待できません。

肛門科・肛門外科を受診しよう!
受付

痔の程度にもよりますが、病院での治療は、基本的に保存療法です。薬による治療と生活習慣の改善が基本です。
出血や腫れに対処する座薬や注入軟膏、塗り薬などの外用薬と同時に、便通を改善する薬も処方されます。また、体質改善を目的に漢方薬が処方されることもあります。

​手術
医療イメージ

日帰り手術!

いぼ痔・きれ痔・あな痔には日帰り手術で治療できることもあります。悪化する前の早めの受診で早期完治を目指しましょう!

入院手術!

最近では、日帰り手術で対応できる症例も多くなりました。中には重症度等により入院をオススメすることがあります。
入院するメリットとして…
・痛みへの対応・出血への対応・排便に対する不安解消・合併症への対応・処置 などなどです。

妊婦さんと「ぢ」は密な関係

妊婦さんには痔が多い??

妊娠中はカラダの中で様々な変化がおこります。

妊娠中の女性におこる「痔」の原因
  • 大きくなった子宮が足の方から心臓へと戻る静脈を圧迫し肛門周囲にある静脈がうっ血する

  • 妊娠中は黄体ホルモンが分泌され、その影響により腸の動きが悪くなることや、普段より運動量が減るため便秘がちとなる

  • 分娩時の出血を止めやすくするため、妊娠中は血液を固まらせる物質が増加します。そのため血管内で血液が固まり血栓ができやすくなる

  • 出産時のいきみで排便時の何倍もの力が肛門周辺にかかること

妊婦

このように妊娠、出産をきっかけに痔を患う女性は少なくありません。 「ぢ」かな?と思ったら恥ずかしい気持ちを乗り越えて迷わず「肛門外科」の受診をオススメします。

全く心配は無用です。

妊婦さんも経産婦さんも、お気軽にご相談ください。

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